手球の動きを知りたい人はプラスツーシステムを絶対覚えよう!
プラスツーシステムを覚えると一気にビリヤードの世界が広がると思います。なぜかというと、クッションを経由した手球の行先をある程度予測できるようになるからです。
的球をポイケットできるようになったけど、手球の動きや次へのポジションがよくわからないと言った方はぜひ覚えてみてください。手球の動きがわかるようになるとビリヤードが一層楽しくなります。
プラスツーシステムとは
ビリヤードのメジャーなシステム。クッションを利用したショットで、2つのクッションのポイントを加算する(プラス、足す)ことからプラスツーシステムと呼ばれています。
図のケースでは、長クッションに狙うクッション側を0として、ポイントごとに数字を割り当てます。
狙う短クッションには、上を0として数字を割り当てますが、ポイントごとの数字の幅が2となることに注意してください。
そして、手球の長クッション側のポジションとファーストクッションの狙う位置を結んだ数字を加算すると、3クッション目のポイントがわかります。
図のケースでは、1+3で4に手球がコントロールされることがわかります。
プラスツーシステムでは、順ヒネリで撞きます。図のケースでは、撞点は右上になります。
狙うポイントが見つかりにくい場合は、逆算してみてください。
逆算は、狙いたいポイントが4で、手球が1ポイント付近にあるので、4ー1=3。3ポイントがファーストクッションの狙うポイントとなります。
プラスツーシステムの数字を覚えるコツ!
プラスは前向きなイメージがありますが、あえて覚えるためにマイナスの語呂合わせでいきたいと思います。
俺の狙いは0からスタート(狙うクッション側から横軸は0)する~♪
けど、一歩(ポイントは1ずつ)ずつ進んでいく~♪
天から雨が降り注ぐ(狙うクッションは、上から数字を配置)けど、意地(1ポイントあたり2)になって俺は進む~♪
どうでしょうか?オリジナルのメロディーとともに、プラスツーシステムをものにできたのではないでしょうか(笑)。
プラスツーシステムを活用する場面(シーン)
・直接的球を狙えない時
・的球に手球をヒットさせた後の手球の動きを予測
直接的球を狙えない時
直接、もしくは1クッションでも的球を狙えない時にツークッションで狙える
プラスツーを試してみましょう。
的球に手球をヒットさせた後の手球の動きを予測
手球が2回、3回とクッションに入るようなショットをすると、手球がどこに行くか予測が難しいですよね。
けど手球の動きを予測できれば、次の的球がポケットしやすいポジションへコントロールしたり、スクラッチを回避したり、セーフティへ応用することも可能になります。
手球の動きを予測するには、手球と的球の分離角度をイメージできることが必要です。
分離角度は押し球、引き玉によって変わるので、撞点により手球のラインは変わります。
分離角度も考慮しながら、プラスツーシステムをあてはめながら、実践で活かせるように覚えていきましょう。
相撞きの時は、考えすぎて相手の時間を奪わないように気を付けましょう。じっくり考えるのは一人で練習する時がよいかもしれません。
システムはクッションのコンディションやラシャや球の摩擦などが一定のもとで考えられています。実際には、空気の湿度によって水分を含んだラシャ、使用頻度によって劣化したラシャ、使いこまれた手球や的球の状態、台によって異なるクッションの反発具合など、コンディションはビリヤード台ごとに変化します。
ショットの強さやヒネリの量によっても変わります。
そのため、あくまで狙いを定める目安として利用するのが良いと思います。
そして、台のコンディションや自身のショットスピード、ヒネリ具合を勘案して、クッションを利用したショットの精度を高めていきましょう。