ビリヤードでは現実世界ならではの現象があります。どんな時に発生するのかを知ることでステップアップにつながります。まずは、現象をざっくりと把握することから始めましょう。
手球の中心以外を撞いた時に発生するトビ
いわゆるヒネリを加えて撞いた時に、撞点とは逆の方向に手球が進む現象。
小難しいことはさておき、例えば手球の右側を撞いたら、手球は左側に進もうとします。
撞点が中心から離れるほど逆方向に進む力は大きくなります。
初心者の時、真ん中の撞点を狙ったのに手球の端を撞いてしまって、いきなり手球が変な方向にいくのは、正しい撞点を撞けなかったために発生したトビかもしれません。
ヒネリを加える時は、このトビの影響(みこし)を考慮して的球を狙う必要があります。
最近ではトビを抑えるアイテムとして、ハイテクシャフトやチョークなんかもあります。
黒いカーボンシャフトもその一つです。
ビリヤードの道具もメーカーさんの努力によって進化してるんです。
ハイテクシャフトを購入する際は、バットと接合できるジョイントを選ぶように注意してください。
摩擦によって発生するスロウ
現実世界には摩擦があります。スロウは、手球が的球に当たった接触面で発生する摩擦によって、的球が手球の進む方向に引っ張られる現象です。
僕は初めてスロウを知った時、物理の力学的なことに拒否反応を起こして頭が混乱しました。
ただ、ステップアップしていく過程では、理解が必要になってくる重要な現象です。
順ヒネリを加えてスロウを相殺する撞き方などがありますが、スロウについては、実際にお店で上手な人に教えてもらうことをおススメします。
汚れなどで発生するスキッド
ずっとプレイしていると手球や的球にチョークが付着したりします。長く使用されている球には小さなキズもあるかもしれません。
ショットの際、手球と的球が当たった時、不運にも汚れやキズの箇所が接触するとスロウよりも強い摩擦が発生して、的球の進む方向がズレることがあります。これがスキッドです。
スキッドが発生すると、普段と違う音がすることがあります。的球も変な動きをするので、「あれ?」と気づくことがあるかもしれません。
スキッドは汚れをふき取ることで予防できます。大事なショットでスキッドがでないように、球の汚れに気づいた際は、ゲーム間でふき取ることをおススメします。
お店に行って教えてもらおう!
これらの現象は、言葉だけでお伝えするのが難しいです。
僕は、お店の店長や上級者の方に実際のショットで教えていただきました。
そして、多くの経験を通して、現象に対処する術を実践できるようになりました。
まだビリヤードを始めて間もない方や、これらの現象を始めて耳にした方は、まずは言葉を覚えていただき、ぜひお店に足を運んで「トビ、スロウってどういうものですか?」と店長や上級者に聞いてみてください。実際に目にすることで、理解は深まると思います。
Let’s enjoy Billiards